日本人は世界一座っている・・・
○まず仕事中に腰が辛くなる原因を知りましょう。
人は自然に椅子に座っている状態でも無意識に腰回りの筋肉を使っています。
しかし、正しい姿勢で座っているの場合は、無駄なエネルギーを消費しないため筋肉は疲れにくい状態を保ちます。
一方で、体にとって良くない姿勢(間違った姿勢)で長時間椅子に座り続けた場合は、骨が筋肉や神経をそれだけの時間刺激し続けます。結果的に無駄なエネルギーを消費することになり、腰回りの筋肉は疲労してしまいます。その繰り返しが筋肉を弱らせ、いずれは腰への負担を増加させ腰痛の原因となります。
このような間違った椅子への座り方による腰への過重な負担が、神経を傷つけ腰痛を引き起こす原因となり得るのです。
昨今では生活様式の急速な変化により職場でのデスクワーク、また、パソコンの普及により自宅に帰っても同じ姿勢で長時間椅子に座る人が増えています。姿勢が悪い状態で長い時間椅子に座っていると、それだけの時間腰に負担をかけている事になり、慢性的な腰痛の原因となります。間違った椅子の座り方には腰痛になる原因があり、腰痛を対策するための正しいる座り方を理解し、身に付けることで腰痛になるリスクを抑える事が出来ます。
○ 腰痛を対策する正しい椅子の座り方
腰痛を対策するには、まずはじめに今までの悪い姿勢での座り方をやめ、正しい椅子への座り方を知ることが腰痛対策の第一歩です。
椅子に正しく座るためのコツとして、椅子の座りはじめに以下の2点を意識しましょう。
- ①前かがみの状態でお尻を座面の奥まで入れる(椅子に深く座る)
- ②状態を起こし、あごを引き背筋を伸ばす
- ③膝は股関節と平行か少し上がるぐらいにする
さらに、背中が丸まった姿勢を長時間続けた場合は、腰痛のみならず肩こりを引き起こしやすくなります。
その他の注意点としては、机と椅子の間が開き過ぎないように調整しましょう。正しい姿勢で椅子に座っていても机と椅子の間に距離があると前傾姿勢になりやすく、結果的に腰へ負担がかかって腰痛の原因となってしまう可能性があります。
また、座っている状態でよく使うもの(例えばキーボードやマウス)をできるだけ自分の手元に引き寄せることで、背筋を伸ばした状態をキープ出来ます。
○椅子に座っている状態で、骨盤を立てることの重要性。
腰痛を対策するには椅子に座った状態で骨盤を立てることが重要といわれています。
椅子の座り位置は、骨盤と背骨が直角になる位置が良いと言われます。椅子の背もたれが尾てい骨のやや上部があたる位置に腰を下ろすと、自然に直角の姿勢になり、骨盤を立てることができ腰痛対策となります。
姿勢を変えることが腰痛予防のポイント
どんなに良い姿勢でいても、長時間、同じ姿勢でいると、腰に悪い。できれば30分から1時間に1回は、椅子から立ち上がり、10歩ていどでもいいので歩いて、腰をほぐそう。
どうしても椅子で適切な姿勢を保てない人は、バランスボールを椅子代わりに使う方法もある。バランスボールは、正しい姿勢でないとボールが転がってしまう。背筋をしっかりと伸ばして座り、足は開いて、床にしっかりとつけて安定させよう。姿勢が崩れるとボールが転がりそうになり、姿勢を正しく直す……。これを繰り返すことにより、同じ姿勢で固まったままになることも避けられる。
仕事中の椅子に座っている時にこのようなことを気をつけて生活できれば慢性腰痛の改善や予防になるので辛い思いをしたくない方は是非試してみて下さい。