その様々な不調・・・実は内臓からきているかも?
3月~4月少しずつ暖かい日が増えてくる頃、頭痛・倦怠感・関節の痛み・胃腸の不調・気持ちの落ち込みなどなど…なんとなく体調がすぐれない日もふえてきていませんか?それらの不調はもしかしたら内臓疲労からきているかもしれません。
寒い冬の時期は、寒さから体を守るために体内の巡りをあえて停滞させる傾向があります。そして春先なると少しずつ体内の巡りが起き始め、溜まった毒素を外に排出するように様々な内臓が動き出します。ただ、それら内臓は急に動きだすことで少しずつ疲労してきてしまいます。野生動物は、この時期に苦みのある植物の新芽を食べることで、体の代謝を促し、冬眠などで眠っていた体の機能を少しずつ呼び起こしていきます。しかし、私たち人間はお花見や送迎会、歓迎会などの食べ過ぎや飲み過ぎにより、内臓にさらに追い打ちをかけてしまっています。
そんな疲れた内臓にはハーブティが効果的です。様々なポリフェノールが色々な内臓に働きかけ、代謝を促してくれます。また、中から温めることで、体の巡りの力が回復し、体をリラックスさせることで様々な不調を取り除いてくれます。ハーブティはたくさんの種類があり、その効能も多岐に渡ります。この機会にご自身の不調に合わせて、ご自身の気に入ったハーブティを探してみてはいかがでしょうか。
〇マリーゴールド
「肝臓や胃の負担を軽減」
澄んだ黄金色でやや苦みがあるのが特徴。その苦みが内臓の働きを活発化させ、体内の毒素を分解してくれるため、飲み会や食事会などのついつい飲みすぎ、食べ過ぎてしまう前に飲んでおくと効果的。消化器系の炎症も鎮めてくれるので、胃もたれなどの不調にも作用してくれる。名前の由来は「聖母マリアの黄金の花」
〇ラズベリーリーフ
「生理不順や月経痛を和らげる」
ヨモギのようなさわやかな香りとほんのりとした甘みが特徴。子宮筋を強くする働きがあるため、月経痛を和らげたいときに役に立つ。女性ホルモンを整える作用もあるため、生理不順の緩和にもよい。また、分娩を楽にしたり、母乳の出を良くしたりする作用もあるため、「妊婦のハーブティ」とも呼ばれ、女性にとって強い味方となるハーブティとなる。
〇シベリアンジンセング
「ストレスから胃腸を守る」
樹皮のような形状をしているが、根っこの部分が使われている。あまり香りや味がないため、ほかのハーブティとブレンドされることが多い。副腎に働きかけることで、ストレスによるホルモン分泌の乱れを整える作用がある。かつてはオリンピック選手や宇宙飛行士など、緊張によるストレスの緩和にも利用されてきている。
〇ハイビスカス
「利尿作用が高く腎臓機能をサポートする」
鮮やかな赤い色と甘酸っぱい味が特徴。利尿作用が高く、体にたまった余分な水分を排出してくれる。また、カリウムやクエン酸を豊富に含むため、運動後に飲むのもおすすめ。疲労回復効果からアスリートでも愛飲している方が多い。観賞用のハイビスカスとは別の種類となる。
〇ヴェルべーヌ
「胃の不調の緩和」
健胃作用があり、食欲がないときや食べ過ぎの時に効果的なハーブティ。炭水化物の消化を助けるので、毎食後に飲むのもおすすめ。レモンに似たような酸味や香りがあり、すっきりとした味わい。フランスでは食後にコーヒー?紅茶?ヴェルベーヌ?と尋ねられるくらいメジャーなハーブティとなっている。
〇マローブルー
「咳やのどの痛み、呼吸器が弱い方向け」
呼吸器系全般に作用し、咳が出てつらいときに飲むと呼吸が楽になる。粘膜を保護するので喉の痛みも和らげる。クセのないさっぱりとした味わいが特徴で、淹れたてはブルーだが、だんだんと赤紫に変化していくため、見た目にも楽しむことができる。また、レモン汁を絞って入れれば、その色がピンク色に変わるため、通称サプライズティーとも呼ばれる。
〇レモンバーム
「消化の促進、食欲不振や気分が沈みがちな時に」
レモンのようなさわやかな香りがするが、ヴェルベーヌのような酸味はない。消化を促進させる作用がある。また、気分を高揚させる効果もあるため、週明けの気だるさや気分が落ち込みがちな時に飲むのもおすすめ。抗酸化作用をもつ、タンニンやフラボノイドも豊富に含まれるため、アンチエイジングにも効果を発揮する。
〇フェンネルシード
「腸の余分な水分やガスを出して、身体をすっきりとさせる」
スパイシーな香りが特徴的。腸内にたまったガスや余分な水分を体外へ排出する働きがあり、便秘やお腹のハリ、むくみを緩和することができる。ギリシャ語では「マラスロン」と呼ばれ、痩せるとの意味から派生したといわれており、カラダをすっきりさせるハーブとして愛用されている。ややクセのある香りや味のため、飲みやすいハーブとブレンドすることが一般的。
〇ペパーミント
「スーッとするメントールが重たい胃や腸をすっきりとさせる」
メントールが腸内のガスを抜いてくれる。清涼感のある香りや味で、食べ過ぎや脂っぽい食事の後に飲むと、胃や口の中をすっきりとさせてくれる。気持ちを落ち着かせる効果もあるので、イライラしたときのクールダウンにもよい。また、近年は花粉症の緩和にも効果的といわれるようになっており、鼻水や鼻づまりの症状を抑えるにも一役買ってくれる。消臭効果もあるため、ニオイの強い食事やアルコールの後の口臭対策としても利用できる。
〇エルダーフラワー
「万能ハーブ、特に風邪の引きはじめや呼吸器ケアに効果を発揮」
マスカットやライチを思わせる香りが特徴。炎症を抑える作用があり、風邪で喉の調子が悪いときに飲むと効果的。発汗と利尿作用があり、風邪をひいたときの余分な水分や熱を排出してくれる。昔から「万能の薬箱」と呼ばれ、イギリスでは花と砂糖を煮詰めて作ったシロップが民間療法として親しまれている。